借金相談 債務整理と過払金(過払い金)の取扱説明書 →  ・債務整理の意義


カテゴリ:【 ・債務整理の意義】の記事一覧


住宅ローンには,どのような問題があるのか?

2009年08月22日

Q.住宅ローンには,どのような問題があるのか?


A.住宅ローンの支払いが生活を圧迫する。 そして,住宅を手放したくないという思いから借入れを繰り返し,多重債務に陥る危険性がある。



住宅ローンとは・・・


住宅ローンは,不動産の購入には必須のシステムです。 不動産を購入する人の大半が,この住宅ローンを利用していると思います。


どういうシステムかと言うと,銀行等が住宅購入者に住宅購入資金を貸し付けます。 購入者は,その貸付金を住宅の売り主に支払い,住宅を手に入れます。 そして,購入者は,その貸付金を銀行に対して長期の分割で返済していきます。


その際,銀行等は,貸付金の担保として,その住宅に抵当権を付けます。 つまり,返済が滞ったら,銀行等は,競売によって住宅を売りに出すことができるのです。 それによって,銀行等は,貸付金の回収を図ることができるのです。



住宅ローンのリスク・・・


このように,住宅ローンは,非常に便利な制度です。 しかし,不動産という高額商品を購入するのですから,当然リスクもあります。


まず,毎月の支払いは,決して安くはありません。 場合によっては,月々何十万も支払わなければならないことになります。


生活のために組んだ住宅ローンが,かえって生活を圧迫することがあるのです。



住宅ローンシステムの弊害・・・


バブル全盛期には,多くの人が住宅を購入しました。 当時は好景気ですから,収入も安定し,ボーナスもかなり出ていたはずです。


そのため,住宅ローンの支払いもさほど苦ではなかったのだと思います。 不動産も高騰していましたから,最悪売れば何とかなるという状態だったのです。 また,不動産価値が下がらなかったのでローンの組みなおしも可能だったようです。


ところが,バブルが崩壊。 収入は不安定となり,ボーナスも出なくなりはじめました。 そうなると,住宅ローンを支払うことが苦しくなってきます。


また,不動産の価値も大幅に下落していきます。 したがって,売れば何とかなるという状態ではなくなります。 住宅を売っても,多額の住宅ローンだけは残ってしまうのです。


特に,ボーナス月に多く支払うというタイプのローンがやっかいです。 これは,当たり前ですが,ボーナスが出ることを前提としています。 したがって,ボーナスが出なかったときが大変なのです。


ボーナスは出ない・・・ しかし,ボーナスが出ることを見越した金額を支払わなければならない・・・ このタイプのローンが支払えずに住宅を手放すという人が非常に多いです。



住宅ローン債務者が支払不能となる原因・・・


早期に住宅を手放せば,傷は浅くて済みます。 基本的に,住宅は時間とともに価値が下がっていくものですから,早く売った方が高く売れるのです。


したがって,住宅を売却するのが早ければ早いほど,多くの返済をすることができるので,傷は浅くて済むというわけです。 銀行等も,住宅を売ってある程度回収できれば,妥協案に応じてくれます。


しかし,そうもいかないのが人情です。 せっかく買った住宅を手放すのは惜しいものです。 そのため,住宅を守るために,他から借りて住宅ローンを支払うことになります。


そうやって結局,債務が膨れ上がっていってしまいます。 住宅ローンが,多重債務の原因となってしまうのです。


このような住宅を手放したくないという思いが,住宅ローンの一番の問題かもしれません。




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消費者金融からの借入れは,何が問題なのか?

2009年08月13日

Q.消費者金融からの借入れは,何が問題なのか?


A.利息の利率が利息制限法に違反していること,取立てが悪質であったことなどが問題。 現在は解決の方向へ向かっているが,だからと言って問題がなくなったわけではない。



高利の問題・・・


借金問題の中心的な原因の1つに,消費者金融からの借金が挙げられます。 今でも,相談に来られる方の大半は,消費者金融からの借入れが原因で借金を増やしてしまったという方です。


逆に言うと,銀行借入れだけが原因で相談に来る人は少ないということです。 ただし,住宅ローンは除きますが・・・


これはなぜかと言えば,利息です。 消費者金融の場合,利息の利率が高いのです。 そのため,利息しか払うことができず,払っても払っても元本がまったく減らないことになります。


そして,元本が返せない以上,利息は次々と発生し続けていきます。 その結果,いつまでたっても返済が終わらないのです。


こうして,利息の支払いは常に生活を圧迫し続けていきます。 そして,また借入れをすることになります。そして,その返済も利息のみ・・・


結局,利息の返済ばかりがかさみ,元本は据え置き状態。 そして,返済が困難になっていくという悪循環です。



利息制限法違反・・・


ところで,実は,利息の利率には法律上の制限があるのです。 その法律とは,「利息制限法」です。 利息制限法によれば・・・


  元本が10万0000円未満の場合
    → 利率は年2割(年利20パーセント)まで

  元本が10万0000円以上100万0000円未満の場合
    → 利率は年1割8分(年利18パーセント)まで

  元本が100万0000円以上の場合
    → 利率は年1割(年利10パーセント)まで


消費者金融は,この利息制限法の制限を超える利率で貸し付けをしていました。 最もひどいときは,年利100パーセントとかいう時代もあったくらいです。


近年でも,年利27パーセント以上はざらにあります。 これほどの利率だと,返済は容易ではありません。 消費者金融問題の根底には,この利息制限法違反があったのです。



恐喝的な取立て・・・


もう1つの問題は,取立てです。 かつて,消費者金融は,相当に厳しい取立てが行っていました。


電話してくるくらいならまだかわいいもので,家に押し掛けたり,職場に押し掛けたりというような脅迫的な行為も数多くありました。


こんなことをされては精神的に参ってしまいます。 取立てをおそれるあまり,他から借りてきて,返済をするということになります。 そして,自転車操業状態に陥るという悪循環となっていくのです。


これが消費者金融からの借入れのもう1つの主たる問題点でしょう。


もっとも,諸先輩の弁護士等の活躍により,だいぶおとなしくなっています。 加えて,近年,各種の法律改正がありました。 この改正により,消費者金融等の貸金業者に対する規律も厳格化されました。 そのため,過去に比べれば大分問題は沈静化しつつあります。


しかし,未だに実家や勤務先に平気な顔をして連絡してくる業者もいます。 すべてが改善されているわけではないのです。 消費者金融の問題は,終わったわけではありません。 今後も注意深く監視していく必要があるのです。



ちなみに・・・


ここでいう「サラ金」とは,貸金業登録を受けた業者を指します。 この登録すらない業者を「ヤミ金」といいます。 ヤミ金の悪質さは,サラ金の比では在りません。 存在自体が違法なのです。


ヤミ金については,折を見てお話します。




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借金問題の現状はどうなっているのか?

2009年08月12日

Q.借金問題の現状はどうなっているのか?


A.借金問題は現在進行形である。 しかも,想像しているよりも,はるかに多くの人が借金で苦しんでいる。



借金の原因・・・


私が弁護士となって驚いたことの1つに借金の問題があります。 こんなにみんな借金をしているのかとびっくりしました。 おそらく,一般の人が思っている以上に多くの人が借金に苦しんでいます。


個人の方の場合,借金の相手方は消費者金融や信販会社からの借入れが大半です。 また,住宅ローンが払えないという場合も多いです。


もちろんこれ以外の相手方もいますが,この消費者金融・信販会社からの借入れと住宅ローンの支払いが原因となっている場合が多いと感じます。



自転車操業から多重債務へ・・・


上記のようないろいろな原因から,だんだんと借金が支払えなくなっていきます。 借金を支払えない結果,生活は次第に追い詰められていきます。


経済的に追い詰められると,精神的にも追い詰められてしまいがちです。 しかも,なかには非常に厳しい取り立てをする相手方もいますから,そうなると,さらに精神的に追い詰められてしまいます。


そこで,借金を返すために他の金融業者から借金をするという悪循環が始まります。 まさに「自転車操業」となってしまうわけです。


このように,多くの借金を抱えていることを「多重債務」と言うことがあります。 そして,多重債務を背負っている人のことを「多重債務者」と言うことがあります。


多重債務状態となると,通常,自力で解決することは困難です。 そのため,経済的にも精神的にも窮地に立たされていると感じてしまうようになります。


「自殺も考えた」というのは,決して冗談ではないでしょう。 現に,私のところにくるお客さんにも,そういう人はいました。 精神的に追い込まれ,うつ病などになってしまったという人も大勢います。



借金問題の現状・・・


確かに,かつてほど借金問題がクローズアップされることは少なくなりました。 しかし,現在でも借金問題に苦しんでいる方は少なくありません。 借金の問題は現在進行形で進んでいるのです。


そして,借金問題解決のために弁護士等の法律家が必要となってきます。 我々弁護士等は,借金問題の解決方法として行う法的な処理のことを,「債務整理」と呼んでいます。




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債務整理とは?

2009年08月11日

Q.債務整理とは?


A.債務について,弁済期間を延長したり,支払額を減額するなどの方法によって支払の負担を軽減し,あるいは,支払義務自体を免れさせるために行われる法的な処理の総称。 代表的な方法としては,「任意整理」,「個人再生」,「自己破産」の3つがある。 主に,借金問題を解決するために行われる。



債務整理とは・・・


債務整理」という言葉は,どこかで聞いたことがあるかもしれません。 最近はテレビCMなんかでもやっています。


これは,主として個人の方の借金問題の解決のために行われる法律業務です。 どんなものかというと,文字どおり,「債務」を「整理」する法律業務です。



債務とは・・・


ここでいう債務とは,特定の人に対し,一定の行為をしなければならない法的義務をいいます。 簡単に言うと,誰かに対して何かをしてあげなければいけない義務のことです。 債務を負っている人のことを,債務者といいます。


もっとも,債務整理で整理される「債務」は,債務のうちでも,「金銭支払債務」に限られます。 代表的なものは,借金の支払いです。 何かをしなければならない債務,例えば,会社のために働く債務などは,債務整理できません。



整理とは・・・


では,どのように「整理」するのかというと,1つは,分割払いの期間を延ばしてもらう方法によって債務を整理します。 そうすれば,月々の支払はかなり楽になるでしょう。


もう1つは,債務の一部または全部を免除してもらう方法です。 つまり,減額してもらったり,全額支払いをしないでよくしてもらうということです。


これらを法律に従って行うのが,債務整理という手続です。 具体的な方法としては,4つのものが代表的です。 すなわち,「任意整理」,「特定調停」,「個人再生」,そして「自己破産」と呼ばれる方法です。


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